TypeTalks 第53回『明朝体の教室』刊行記念 「書体設計士としての近況」出演:鳥海 修(書体設計士・字游工房)

TypeTalks 第53回『明朝体の教室』刊行記念 「書体設計士としての近況」出演:鳥海 修(書体設計士・字游工房)

  

日本で生まれ、150年の歴史を持つ明朝体。毎日、目にしている書体ですが、その歴史とデザインについては、今までまとめて記されることはほとんどありませんでした。

今年1月、明朝体の文字作りのすべてを記した書籍『明朝体の教室 日本で150 年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか』が出版されました。本書の著者は、ヒラギノ明朝体や游明朝体などの制作に携わり、40年以上、書体制作を行ってきた鳥海修さんです。今回のTypeTalksでは、鳥海さんをゲストにお招きして、明朝体のデザインと制作について、お話をうかがいます。

今回のイベントでは、日本の明朝体の構造の不思議と書体作りの概要、そして漢字制作のデモを行います。その上で、書体の役割や機能、品質について、鳥海さんが思うことをお話しされます。さらに、来場者の皆様から質問を募り、本の内容も含め、書体制作についての質問に答えていただく予定です。

鳥海さんご本人から直接お話をうかがえる貴重な機会となります。トークイベント終了後には、サイン会も行う予定です。皆様、お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

 

■イベントお申し込み
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/typetalks53

 

■TypeTalksについて
TypeTalksはゲストが一方的に教えるセミナーではなく、会場の参加者と交流しながら楽しく進めるトークイベントです。
ゲストと参加者の活発な意見交換を目的としているので、時には話が横道にそれることも(そのように回り道に見えるのが、じつはタイポグラフィの近道なんです)。
タイポグラフィに関心のある方ならどなたでも参加でき、ゲストと参加者が気軽に話せる会として2010年11月から開催されています(企画は、タイプディレクターの小林章、欧文活字組版の髙岡昌生、担当編集者の宮後優子)。

過去のTypeTalksの内容については、こちらをご覧ください。

 

■登壇者、著者について

鳥海 修 とりのうみ おさむ

書体設計士。1955 年山形県生まれ。多摩美術大学卒業。79 年写研入社。89 年字游工房の設立に参加する。ヒラギノシリーズ、こぶりなゴシック、游書体ライブラリーの游明朝体・游ゴシック体など、ベーシックな書体を中心に100 以上の書体開発に携わる。2002 年佐藤敬之輔賞、05 年グッドデザイン賞、08 年東京 TDCタイプデザイン賞を受賞。12 年から「文字塾」を主宰し、現在は「松本文字塾」(長野県松本市)で明朝体の仮名の作り方を指導している。22 年には個展「もじのうみ 水のような、空気のような活字」(京都 ddd ギャラリー)を開催した。著書に『文字を作る仕事』(晶文社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『本をつくる書体設計、活版印刷、手製本―職人が手でつくる谷川俊太郎詩集』(河出書房新社、共著)がある。

 

■書籍について

『明朝体の教室 日本で150 年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか』

著者:鳥海修
発行:Book&Design
ISBN:978-4-909718-10-5
定価:本体 3,200 円+税
仕様:A5 判・並製  352 ぺージ
発売日:2024 年 1 月10 日発売予定

https://book-design.jp/works/602/

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